勉強が苦手な生徒さんが常々言ってしまうこと。
因数分解なんて将来使うの?
英語を使う仕事をしなければ、英語はいらないでしょう?
古文なんて勉強してどうするの?
1000年前の歴史を勉強してどうなるの?
大人の中には、「学校の勉強は大人になってからは役に立たないよ」
と言う人もいます。
確かに、ある側面からみればそれも間違ってはいません。
しかし、学校の勉強をすることにある大きな意義を、皆さんには理解しておいてほしいと思います。
大人から見て「勉強など必要ない」と思うのは、
それを勉強したうえで、自分はそれを探求しないという選択をしたからです。
文学に興味をもって作家を目指す人もいれば、
コンピュータに興味をもってIT系の企業に勤める人もいるように、
勉強したことを仕事に直結させる人もいます。
何が言いたいかというと、「自分はこれをやらない」と決めるためには、
一度それを勉強する必要があるのです。
要するに、自分の将来設計における取捨選択をするために学校の勉強は大切なのです。
親御さんがお子さんに「勉強ができるようになってほしい」と願うのは、
将来、皆さんが仕事に就くときに困らないように、という思いが根本にあると思います。
単に「勉強しなさい!」「高校行けなくなるよ!」ということではなく
親御さんが、どうして勉強をしてほしいかしっかり伝えて、
お子さんの気持ちにも耳を傾けてあげてください。