数学や理科の教科書を読んでいると、
公式と一緒に、その証明が載っているのを目にします。
「昔の科学者がどうやって公式を見つけたかなんて興味ないよ」
「こんなの覚えなくても公式さえ覚えてればいいや」
そう思って、読み飛ばしてしまってはいませんか?
しかし実は、この公式の証明こそが重要なのです。
公式の証明とは、その公式がどうして正しいと言えるかを明らかにしたものです。
その中で、例えば文字や図形や現象が定義され、
それらがどう組み合わさって最終的に公式の形になったかが
書かれています。
それを理解し覚えることは
いわば、脳にその公式用の“回路”が通るようなものなのです。
「最終的な公式の形だけ覚えとけばいいんじゃないの?」
と思われる方は
こんな状況を想像してみてください……
見ず知らずの○○県に突如放り出され、
手には最寄りの××駅までの地図だけ
「△△駅まで行け」と目的だけが示されてる。
困りますよね。
運よく路線一本で済めばまだ簡単ですが、
××駅に行ってみたって△△駅まで路線がつながってないかもしれないし、
もしかしたらJR駅と地下鉄駅かもしれない……。
これでは目的地にたどり着けるかどうかは神様頼みです。
これが、いわば「公式しか覚えてない状態」です。
では「公式の証明まで理解して覚えてる状態」はどうかというと、
「××駅はJRだけど△△は地下鉄駅だ。○○県だと、
近くに□□駅があるはずだから、そこまでタクシーで行って、
そこで地下鉄に乗ったら△△駅につくはずだ!」
とわかるようなものなんです。
公式の証明を理解し覚えることは、非常に効果的な勉強です。
数学や理科で勉強につまづいたときには、
ぜひ実践してみてください。
それでは(^_^ノ~