「理科」という教科のむずかしさの一つに
“公式のとっつきにくさ”
があります。
理科の公式は
「+」や「=」といった記号以外はほとんどアルファベットの文字です。
例えば、質量「m」、面積「s」、距離速度「V」、温度「T」など……
見慣れない公式が文字だらけで、さらに分数もゴチャゴチャしてたりすると、
その全体を把握するだけでも大変ですし、まして覚えることは更に難しいです。
理科の公式を見るだけで難しそうに見えて、
嫌気がさしてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、実はあることを意識すれば、理科の公式はとっても親しみやすいものになります。
例えば、次のように表された「速度の公式」があります。
V=d÷t(V:速度、d:距離、t:時間、)
いかがでしょうか。無機質なアルファベットばかりで、とてもとっつきにくくはありませんか?
なにか数値を当てはめようにも、いちいちカッコの中の注釈を見ないと不安です。
しかし、これが以下のように表されていたらどうでしょう。
速=距÷時
とってもわかりやすいですよね!
与えられた条件のどの数値をどの文字に当てはめたらいいのかも一目瞭然です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実はアルファベットの記号で書かれたままでも、漢字で表した時のように
簡単に公式を理解する方法があります。
それが
“アルファベットが何の略かを覚える”
ということです。
あまり知られていないことですが、
理科で使われる文字はなにもあてずっぽうに割り振られたわけではなく
ほとんどの文字は、なにか英単語(やラテン語)を省略したものなんです(人名のこともあります)
例えば先ほど例として使った速度の公式「V=d÷t」において、
Vは「velocity:速さ」、dは「distance:距離」、tは「time:時間」
を表しています。
(ちなみにタイトルの温度「T」は「temperature:気温」
、圧力「p」は「puressure:圧力」の頭文字です)
このように、一見無機質にみえるアルファベットも
それが何の略かがわかってみてみると
すこし取っつきやすくなりませんか?
理科ができるようになるのに
公式を正しく使える状態になることは避けて通れません。
そのために、苦手な公式や初めて見る公式に出会ったときに
使われているアルファベットが何の略かを調べることをおすすめします。
(インターネットで調べられることが多いですし、教科書に小さく書いてあることもあります)
ぜひ実践してみてくださいね!