突然ですが、
「prepare(準備する)」「predict(予言する)」
「prejudice(偏見)」「premature(未熟な~)」
これらの英単語の共通点がわかりますか?
そうです、すべて「pre~」とはじまっていますね。
この「pre~」のように、様々な英単語の“頭”の部分につく語を
“接頭語”と言います。
接頭語はそれぞれ固有の意味を持っています。
例えば、「pre~」は「前」という意味です。
最初に示した四つの英単語ですが、それぞれ
「pre(前もって)+pare(並べる)=準備する」
「pre(前もって)+dict(言う)=予言する」
「pre(前の)+judice(判断)=偏見」
「pre(前)+mature(成熟した)=未熟な」
という風に、接頭語と後に続く部分(これらは英単語として独立して意味をもつとは限りません)
の意味との連関で、単語の意味が決まっています。
接頭語には「trans~」「dis~」「re~」などたくさんの種類があります。
(それぞれの接頭語で始まる英単語が頭に浮かびますか?)
今示した三つの接頭語についても
「trans~(超えて)」「dis~(反対)」「re~(再)」
といった固有の意味があります。
また、“接頭語”の反対で“接尾語”というのもあります。
語の後ろについて意味を付け加えるもので、
「~able(~できる)」「~ism(~主義)」「~ness(状態)」
などがあります。
例えば
「visible(目に見える)=vis(見る)+ible(出来る)」
(形が変化して「able」が「ible」となっています)
「Liberalism(自由主義)=liber(自由)+(al)+ism(主義)」
(こちらも発音の都合などで「al」が加わってます。)
「darkness(暗さ、暗闇)=dark(暗い)+ness(状態)」
という風に使われます。
「接頭語」「接尾語」を覚えることで、
これまで無機質なアルファベットの羅列だった英単語が、
要素要素に分解されることでずいぶん覚えやすくなります。
さらにこういった“語源”を気にして英単語を覚えることによって
“初めて見た単語の意味を推測する”
ことまでできるようになります。
受験問題では必ず知らない英単語が出てきてそれを推測しなくてはいけませんので
そのためにも語源を覚えるのはとても有効な対策だと言えます。
英単語は量も多く覚えにくいものです。
もちろん気合も必要ですが、
ぜひ語源を足掛かりに単語を覚えることを通して
英語に強くなってくださいね