【全学年】教科書を使った
定着度チェック法！

学力を上げるために

教科書を使って勉強するのはとてもいい選択です。

というのは、教科書には、学習指導要領の内容の基礎となる

もっとも重要な知識が、非常に整理された形で書かれているからです。


とはいえ、教科書を使って学習しても、

その使い方がよくなかったら、学力アップにつながらない可能性があります。



「教科書を何度も読んで覚えてるはずなのに、テストになると解けない」

このような経験をしたことがある生徒さんは多いのではないでしょうか。



実はこのような生徒さんは、教科書を読むなかで、ある罠にかかってしまってるんです。




その罠とは、

“本当はしっかり記憶できていないのに、

一度見たことのある内容だから、読みながら「あ～知ってる知ってる」

と思ってしまうこと”

です。


人の記憶には「バッチリ記憶してる」「忘れてる」の二種類だけに分かれるのではなく

「聞かれたら思い出せる」「ヒントがあれば思い出せる」「うろ覚え」「見たことあるけどほとんど覚えてない」

といった風に、いろんな状態があります。


もちろんテストで点数を取るには

「バッチリ記憶してる」か「聞かれたら思い出せる」状態に

なっていることが望ましいです。


ですが、教科書を読む勉強をしてると、

「うろ覚え」や「見たことあるけどほとんど覚えてない」状態でも

読みながら思い出してしまうため、

「あ～知ってる知ってる」

と思えてしまうんです。（つまり、“なんとなく知ってるけど頭に入ってない状態”です）

その結果、

「教科書を何度も読んで覚えてるはずなのに、テストになると解けない」

という状態に陥ってしまうんです。




教科書を読みながら「あ～知ってる知ってる」と思ったからといって

それがしっかり脳に定着しているとは限りません。

では、教科書に書いてある内容が頭に入ってるかどうかを自分でチェックするには

どうしたらいいでしょうか。


まずひとつは、ドリルなどで試すことです。

一問一答のドリルなどでは、文章が虫食いになったり、重要語句を問われたりするので

どこが“うろ覚え”や“見たことあるけどほとんど覚えてない”になってるかが明らかになります。



そしてもう一つ、今回ご紹介したい、教科書を使った方法が、

“見出しを見た時点で、その下に書かれてる内容をそらで思い出す”

ことです。


これはどういうことかというと、

例えば、理科の生物分野のページを開いた時、

本文の見出しで

『水と養分のとおりみち』

とあったとします。


このとき、その見出しだけを見た時点で


「水と養分のとおりみち……道管とか師管のページだな……

たしか道管は根っこから吸い取った水や養分を運ぶ管で……

師管は葉で作られた養分を運ぶ管だったかな……

で、道管と師管を合わせたものが『維管束』と。

あれ、……道管と師管の並び方はどうなってたっけ。えーっと……」


と、本文に書かれていた内容をすべて思い返そうとしてみるんです。


そうした後に、実際に本文を読んで、

自分の頭の中に、間違い、抜けているところがないかを確認します。


こうすることで、教科書の内容のうち、自分の頭に入っているものと入っていないものが

分かります。

もう“教科書を読んで理解してるはずなのにテストになると分からない”という状態には

ならないはずです！



この方法の優れているところは、慣れ親しんだ教科書をつかって理解を深めることができるということです。


よく言われていることですが、一つの科目につき何冊もの参考書やドリルを併用するのは、

記載されてる内容のバラつきやレイアウトの違いに戸惑ってしまうため、

あまりよくありません。結果、どの参考書も浅い理解度で終わってしまいます。


そこへいくと、初学時に授業で使い、分からないことができるたびに触れる

教科書を使って記憶を強化することは、とても効率的なことだとわかります。


ページのレイアウトや、載ってる図ごと覚えてしまえば、

テスト中にページごと思い出して解くこともできます。


頭の中に教科書があれば、テストなんて余裕になりますね！



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教科書に載っている内容は絶対に欠かしてはいけないものです。

平均点を取れない生徒さんも、得意で80点はとれるけどそれ以上とれない生徒さんも、

まずは教科書に覚え損ねてる内容がないかを確認するため

今回ご紹介した方法を使ってみてくださいね！