英単語帳を開くと、
ひとつの見出し語に対して
「アクセント」「第一義(1つ目の意味)」「第二義(2つ目の意味)」「第三義(3つ目の意味)」
「活用形」「前置詞や熟語の形」「例文」
と、多くの情報が記載されていることが分かります。
これらの情報は、その英単語を使う上で知っておかなければいけないものです。
ところが、
“英単語の第一義(一つ目の意味)だけしか覚えてない”
という状態の方が、英語が苦手、もしくはいまいち伸びきらない、という生徒さんに
かなり多いようです。
例えば、「last」だったら第一義によく上げられる「最後の~」しか覚えていない状態です。
lastは「最後の~」以外には、
形容詞としては「最近の~」、「もっとも~しそうにない」という意味が、
動詞としては「続く」「持続する」
という意味があります。
また、例えば、「provide」だったら、
覚えておくべき意味は「供給する」だけで十分ですが
実際の文章での使い方
「A provide B with ~(AはBに~を供給した)」
も覚えておきたいですし
[i]にアクセントがあることも覚えておきたいです。
意外に思われるかもしれませんが、
実は、「第一義さえ覚えておけば大丈夫」という単語は、あまり多くありません。
ひとつの単語でも、名詞として使うか動詞として使うかで意味が全く異なるものも多いですし、
動詞ならあとにつく前置詞も覚えていないと、英作文で使えないし、
複雑な文章では読むこともできなくなります。
そして、テストではそこをちゃんと理解して覚えてるかを必ず問うてきます。
第一義しか知っていないと
「文法は分かるのに、自分の知ってる意味を当てはめてもヘンな文章になる……」
という事態に陥ってしまいます。
英語の点数を上げるには、「第一義以外のところ」に気を配ることが重要なんです。
英語が苦手な人は
「第一義だけですら大変なのに、それ以外もなんて無理だよ……」
と思うかもしれませんが、人は何かを覚えようとするとき、
それを何かと関連付けることで覚えやすくなるように出来ています。
つまり、第一義と、それに関連した二つ目の意味や後につく前置詞をセットに覚えたりすると
第一義の覚えやすさもアップするはずなんです。
単語の文章上での使い方、複数の意味の使い分け、後ろにつく前置詞、アクセント
これらを単語と一緒に覚えてしまうことで、英語自体の理解もずっと深まります。
もちろん、まずは第一義を覚えることが最重要なんですが、
「ぼくは英語が苦手だから第一義だけでいいや」とは思わず、
ぜひ英単語帳は、隅から隅まで読んでみてください。
すでに知っていると思ってた単語が意外な意味を持っていたりして面白いですよ☆