地球は自転しているため、回転に合わせて
太陽からの光が当たっているところと当たっていないところが
刻一刻と移り変わっていきます。
電気スタンド(太陽の代わり)を地球儀に当ててる映像を想像してみてください
地球が回ると、光の当たる大陸や海洋がどんどん変わっていきますね
さて、今回のトピック、“時差”についてですが、
そもそも、時間はその地点と太陽の位置との関係で決まります。
地球は1日(24時間)で一回転(360°)しますので、
1時間当たり15°(360÷24=15)自転することになります。
そのため、経度15°につき1時間の時差が生まれます。
※「経度」とは、イギリスのロンドンあたりを基準に、
ある場所が東西にどれだけ離れてるかを示すものです
「東経105°」、「西経30°」というふうに使い、それぞれ0~180°までの値をとります。
(東経180°と西経180°は同じ経線を示します)
さて、突然ですが、『日付変更線(xx月xx日00時00分を一番早く迎える線)』は、
日本の東、ちょうどロシア東端ととアラスカの間を縫い、
ニュージーランドのすぐ東をかすめるように、東経180°(=西経180°)を目安に通っています。
ここで、理解を深めるために、地球儀が止まっていて、球を支える金具の部分(弓といいます)
に垂直に電気スタンドの光が当たっているところを想像してみてください。
想像したら、日付変更線が弓の位置に重なるように頭の中で調整してください。
電気スタンドの光が当たってますから、きっと弓の下の日付変更線には濃い影がかかっていますね。
ここで、地球は北極点を上から見たときに反時計回りに自転しています。
地球儀もそのように回してみましょう。ちょうど、左の手の平で撫でるような回し方です。
ゆっくり想像してみてください。
弓の影はロシア東端、ニュージーランド、日本、と順に通っていきますね。
この影が通ったタイミングが「xx月xx日12時00分(正午)」なんです。
(正午とは、太陽が真上にあって、一日のうち一番太陽が近く、日光の強い時間です)
そして回転が15°進むにつれ
その地点の時間も「13時00分」「14時00分」と進んでいきます。
つまり、弓の影が“先に通る”ところが“〇時○分が来るのが早い所”
“遅れて通る”ところが“〇時○分が来るのが遅い所”
と考えると覚えやすいです。
こう考えると、日付変更線のすぐ西に位置するニュージーランドや
もう少し“西”に位置する日本は“〇時〇分が来るのがわりと早いところ”
日付変更線の“東”(もうすぐで一周するくらい、ものすごく西)に位置する
アメリカやカナダは
“〇時○分が来るのが比較的遅いところ”と分かります。
地理で出てくる時差の問題に対応するには、以上の“時差の仕組み”を
理解することが重要です。
今回書いた“時差の仕組み”を理解し覚えられたなら、
あとは“標準時子午線”や“サマータイム”について覚えて
練習問題で実践を積んだら、時差に関する問題は怖くなくなるはずです。
しっかり理解して、テスト本番で確実に解けるようにしてくださいね!