いま、ランドセルの重量化問題が全国的に叫ばれています。
ある調査によると、小学1~3年生の、中身も含めたランドセルの重さは
3.97キログラムだったそうです。
また、なんと90パーセントの子供が「ランドセルが重い」と感じていると
回答したそうです。
そりゃ、4キロ近い荷物を背負って移動なんて、大人でも辛いですよね!
この“重量化”の原因は大きく二つあり、
1つ目は、教科書の重量が増えたことだそうです。
というのも、教科書のページ数はここ15年で1.7倍になっているそうです!!
そのうえ、英語や道徳が必修化して教科が増えたため持ち運ぶ教科書も増えました。
さらに教科書を学校においていく「置き勉」が勉強によくない、と広まったことで、
「置き勉」を許さない学校も多いようです。
ページ数や教科書が増えたことも鑑みると、
私たちが子供のころより二倍近い重さのランドセルを背負ってそうですね(;゚Д゚)
そして2つ目が、教育にタブレットなどの電子機器を使うようになったことで、
タブレットと充電器などの周辺機器の重量が増えたことです。
タブレットはだいたい300~500gありますので、周辺機器も合わせると結構な負担ですよね。
大量のデータを持ち運べるのがタブレットのいいところの一つなのに、
逆に重さが負担になってしまうなんて本末転倒ですね…。
さて、ランドセルの重量化ですが、このことが生徒に与える影響としては、
まず健康面があるようです。
というのも、重さから肩や腰や背中に痛みを感じる生徒さんも多いらしく、
専門家は
「毎日使うモノなので、長期的にみると骨や間接に障害が出る可能性も否定できない」
と警鐘を鳴らしています。
また、重いとそれだけ体力を使うので熱中症のリスクも高まりますよね。
次に、精神面で与える影響として、
子供が学校に行きたくなくなる。
というものもあるようです。
たしかに、朝から4kg近い荷物を背負って歩くなんて気がめいりますよね。
出来るだけ負担を減らすための方法として
・手提げカバンなどを併用して重さを分散させる
・ランドセルを背中に密着させ、負荷を下げる
・ランドセル自体、軽い素材を選ぶ
・別売りの「胸用ベルト」を使う
といったものがあるようですが、どれも抜本的な解決には至っていないように思えます。
現在も多くのメディアでこの問題が多く取り上げられています。
この声が学校や地方公共団体、そして政府に届き、
いち早く、すべての小学生の負担が減るような対策が取られることを祈るばかりです。