政府の教育未来創造会議は、新たな奨学金の創設の導入を検討するそうです。
「出世払い可能」な奨学金。
そもそも奨学金は、給付型と貸与(たいよ)型があります。
給付型は返済不要、貸与型は返済しなければいけません。
貸与型の奨学金制度を使用した学生は、卒業とともに借金の返済が始まり
返済に苦労する学生も少なくありません。
そこで、授業料を一時的に国が立て替え、
一定の収入を得られるようになってから返済を開始する
出世払い方式の奨学金の導入が検討されています。
これは、就職後の所得の上昇に応じて返済する額が増えていくもので
低所得者の負担軽減に目を向けたものです。
メリットとしては、就職後の給料が安定するまで無理のない返済額で済むこと。
返済の選択肢が広がるようにも感じますが、
収入の状況によりいくらでも返済を先送りにすることができるため
踏み倒しなどで制度自体が崩壊する可能性もあるわけです。
効果的な支援につながるか、根本的な解決になるのか、そもそもうまく機能するのか。
いずれにしても、学生たちが困惑することのないような制度になることを願います。