「この人、暗記が得意だな~」
という人に、
「どうやって勉強してるの?」と聞くと、ちょっと驚くような返答をされることがあります。
それは、
「覚えなきゃいけない文章や図が、教科書のページの、どの辺に書いてあるかを覚えてる」
というものです。
そして、
「テスト中にも教科書のページを思い浮かべてる」
とも言います。
こうやって聞くと、
「文章だけじゃなくてレイアウトとかも覚えてる?
自分には出来そうにない…」
と、思ってしまいそうです。
しかし、実はこれは難しいことではありません。
むしろ、実は人の脳にとっては、「場所ごと覚える」ほうが
覚えやすいんです!
というのも、人は、場所と関連付けることでものごとを覚えやすいように出来てるんです。
これは“場所法”と言われる方法と近いものです。
教科書の何十行にもわたる文章を、漠然と覚えようとするのはたしかに難しいです。
しかし、「コレは左上のところに書いてある」「アレは右下の欄外に書いてあった」
などと、それぞれをひとつの“かたまり”として見、それぞれの場所を覚えることで、
通常より多くのことを記憶できるようになります。
教科書のレイアウト、各文章、図の場所を覚えるには、
何周かは同じページを復習しなくてはいけませんので
それなりの勉強量が必要にはなってきますが、
とはいえ、場所を使わずに文章だけで覚えるよりは、ずっと効率よく記憶できるはずです!
場所を覚えるコツは、一度教科書のページに目を通した後、
目を閉じて頭の中で再現してみることです。
最初は細部が分からなくても、回数を重ねるうちにはっきりと
ページのどこに何が書いてあったかを思い出せるようになっていきます。
次の暗記教科のテストは、ぜひ“教科書の場所ごと覚える”方法を
使ってみてくださいね!