国語のテストなどで文章を読むとき、とても意識してほしいことが1つあります。
それが「先入観をなくして文章を読む」ということです。
「先入観」とは、その文章を読む前から「きっとこうなんだろうな~」という風に
予想を立てることです。
こういった予想は、英語長文をすばやく読むとき等には役に立つこともありますが、
より難解な文章を正確に読み取る必要のある国語では、読み間違いが起こる原因になり得ます。
特に読み間違いの原因になりやすいのは、
「個人的な経験や好みに基づく先入観」です。
これはどういったものかというと、
例えば文章を読みながら、
「書かれてることに、自分も思い当たることあるな~。
そうするとこれより後の文章では、○○っていう風になるんだろうな~」
と思い込んだり、
「この小説の主人公は良い人だから、この話は気持ちよく終わってほしいな~」
といった自分都合の願望を抱いたりしながら、読み進めてしまうことです。
国語のテストで解答者に問われるのは
「書かれている文章を正しく理解できるかどうか」
です。
そこへいくと、上で書いたような主観に基づいた先入観は、
読解の妨げにしかなりません。
ふだん趣味でする読書ならそういった読み方も楽しいかもしれませんが、
テストで求められるのは読解ですので、
自分の経験や好みは置いておいて、先入観をなくし、
フラットな目線で読解することを、常に意識してくださいね!