バナー
バナー
バナー

ホーム > 対応エリア > 福井県 > スタッフブログ > 【社会・地理】中国の“一人っ子政策”

家庭教師のマナベスト 福井県 スタッフブログ

【社会・地理】
中国の“一人っ子政策”

2022/10/24

中学の社会科、高校の地理でよく問われる用語に

中国の“一人っ子政策”があります。


これは、主に1976年から2014年まで実施された政策で、

内容の基本的なところとしては、

『子供は、1組の夫婦につき1人まで。』

というものです。




この政策が生まれた背景には、1950年あたりからの急激な人口増加があります。

そして、人口増加にともなって起きた食料問題(人が増えすぎて食料が足りない)を解消するために、

“一人っ子政策”が実施されました。




人口増加を抑制する“一人っ子政策”は一定の効果を上げ、

人口増加は抑制されました。

しかし、その他さまざまな問題が噴出しました。



その問題は以下のようなものです。


1.子供が減ったことによる、急激な少子高齢化。

2.跡継ぎに男児を望む親が多いことから、長女の出産は隠され

そうして生まれた“無戸籍児童”が多く現れた。

3.当時の中国の一人っ子には甘やかされて育った子が多く、

ワガママな子が増えたといわれている。(“小皇帝”と揶揄された)



とくに1の問題は深刻で、一人っ子政策が2014年で廃止されたのは

主にこの人口バランスの悪さが理由です。




現在は政策が緩和され、一組の夫婦につき子供は3人まで許されています。

ですが、少子高齢、無戸籍児童、の問題は根強く残っています。



ここ数十年の中国の経済成長はものすごいですが、

その陰で様々な問題が起きていることが分かりますね。