バナー
バナー
バナー

ホーム > 対応エリア > 三重県 > スタッフブログ > 【公民】「公共の福祉」ってなに?

家庭教師のマナベスト 三重県 スタッフブログ

【公民】
「公共の福祉」ってなに?

2022/11/27

昨今、ワイドショーなどでも聞くことが多い

「公共の福祉」という言葉。

学校の教科でも、社会科(公民)で出たり、現代文の文章で出たり、

推薦入試の面接や小論文で問われたりもします。



「公共の福祉」とは、

「社会全体の利益」のことで、「ほかの人の人権を脅かさないための原理」でもあります。



「公共の福祉」を説明するために、まずは「基本的人権」から説明したいと思います。

日本国憲法には、すべての人が生まれながらにして持っている権利として

「基本的人権」が定められています。


「基本的人権」は、具体的には『参政権』や『社会権』などがあります。

そのなかでも特に「公共の福祉」とのかかわりが深いのは、『自由権』です。




『自由権』にはいくつかの“自由”を個人に保証しており、

その中のひとつに【表現の自由】というものがあります。


【表現の自由】とは人が発言したり、芸術表現する際の、

その内容や手段に関する自由のことです。


確かに現代の日本では、

本を出版する際に国が検閲(内容を見て出版を止めたり一部を黒塗りにすること)をしたり、

ミュージシャンの歌詞を問題にして国が刑罰を与えたりはしませんね。


これは、【表現の自由】が認められているからです。




しかしどうでしょう。例えばあなたの家の前の空き地で

ロックバンドが大音量でライブをしていたらどうでしょうか。


みなさんも自宅にいるときは静かに過ごしたいと思いますし、

静かに過ごす権利があります。


いくらロックバンドの側に【表現の自由】が認められてるからといって、

好き放題に大音量を流されては困ってしまいますよね。




このように、「【表現の自由】は認められながらも、

社会に住む多くの人が権利を侵害されずに生活する。」

そのための原理が「公共の福祉」です。



すなわち、「公共の福祉」とは、個人の権利によって

多くの人の権利が逆に侵害されてしまうことを防ぐため、

個人の権利を制限する役目があるということができます。





昨今の、芸術表現やデモなどの社会活動に関するワイドショーなどを見ると

必ずと言っていいほど「公共の福祉」と出てくると思いますので、

意味を理解しておいてくださいね!