【英語】
基本単語の重要さ
2023/03/03
英単語には、英文に「よく出るもの」と「めったに出ないもの」があります。
例えば、「It」や「will」や「have」や「give」といった、
いわゆる“簡単な単語”は、大概の英文に出てきますね。
一方、例えば、
「anthropologist(人類学者)」や「immunocompromised(免疫不全の)」といった“難しい単語”は、
普通に学校の勉強をしている上ではめったに出てきません。
英語の勉強のなかで英単語の暗記はとても重要なことの一つですが、
闇雲にあらゆる英単語を覚えようとするのは効率的ではありません。
なぜなら、せっかく覚えた英単語も、それが出題されなければ点数には反映されないからです。
つまり、英語学習の最初の段階では、
英単語に関して「“簡単な(=よく出る)単語”を覚えること」が最優先事項だと言えます。
また、じつは英語がある程度できる人にとってもこれらの“簡単な単語”の学習は重要です。
というのも、“簡単な単語”と思ってるものほど、
沢山の意味を持っていたり、使い方が難しかったりするからです。
上の例でいうと、
「It」は「それ」という代名詞としての使い方のみならず、
「It is rainy today.(今日は雨が降っている)」というふうに
天気について述べるときの主語(形式主語といいます)としての使いかたもあります。
また、英作文などでも「ここはItを使うべきか…Thatにするべきか…」と悩んだりと、
使う上ではとても難しいです。
また「will」には、未来や予定を表す助動詞としての使い方のみならず、
動詞としては「意図する」という意味、
名詞としては「意志,遺言」という意味などを持っていたりします。
「have」や「give」もそうで、いろんな意味を持っていますし、
使い方もなかなか難しいものです。
つまり、英語学習の最初の方に習う“簡単な単語”と思っていたものは、
使う上では実はとても奥の深い、難しい単語でもあったんです。
逆に、先に挙げた「anthropologist」や「immunocompromised」などの
いわゆる“難しい単語”というのは、
意味や使い方が少ないものが多く、一つの意味を覚えてしまえばOKなものが多いです。
つまり“難しい単語”と思っていたものほど、使う上では簡単なんです。
以上のことから、英語学習の初級者・中級者の段階では(中高校生はほとんどここだと思います)、
まず、基本的な英単語からしっかり覚え、
理解を深めることがとても重要だと分かるかと思います。
「なんとなく」や「覚えたつもり」で済まさず、
深い理解を目指して覚えていきましょうね!