勉強に暗記はつきものです。
いま勉強が苦手な方の中には、暗記ができなくて悩んでる方も多いのではないでしょうか。
しかし、いま苦手だからといって諦めることはありません。
暗記の仕方、取り組み方を変えることによって、
これまで以上に速く・深く覚えられるようになるはずです。
今回ご紹介したいのは、「音読」です。
「音読?目で読むのと何か違うの?」
と思うかもしれませんが、実は大きな違いがあるんです。
突然ですが、みなさんが小さい頃、自転車に乗る練習をしたことを思い出してください。
サドルにまたがり、足を地面から離してペダルにのせ、横に倒れる前に漕ぎ出す。
スピードが出るまではハンドルを握り慎重にバランスをとる。
倒れそうになったら足を地面につける。
最初のうちは、一つ一つの動作を意識しつつ、試行錯誤していたと思います。
しかし今はどうでしょうか。ほとんど何も意識せず自然と上手く体を動かせていませんか?
自転車に乗る動きを“体が覚え”たので、一回一回思い出さなくてもスッと乗れるわけです。
音読には、このことと似たような効果があるように思います。
暗記事項を、口を動かして声に出し、その音を耳で聞く。
このことを繰り返すことによって、覚えたいことが脳や体に浸みわたります。
例えば「関ヶ原の戦いは徳川家康と石田三成の対立」ということを覚えようと思ったとき。
これまでの目で読むだけの暗記だと、テスト本番で
「関ヶ原の戦いは……だれだっけ……」
となっていたとしましょう。
しかし『関ヶ原は家康と石田三成』と、10回音読した経験があるとどうでしょう。
テスト本番に「関ヶ原は……」と心の中で思い口元を少し動かした瞬間に、
自然と「家康と石田三成」という言葉が続いて浮かぶと思いませんか?
(自転車に乗るとき自然に必要な手順を踏んでいるように!)
暗記事項に関しては、音読は覚えやすく言いやすいワンフレーズにするのが良いと思います。
自分にとって気持ちいい語感のフレーズを決め、毎日10回ずつでも音読するようにすれば、
もう簡単には忘れられないくらい強く記憶できると思います。
音読は自宅などでハキハキとしっかり声を出すとより良いですよ!
時間と場所をみつけて、やってみてくださいね!