昨今、大学の学部などが“学際的”と評されているのをよく聞きます。
この“学際的”という言葉の意味は、
「複数の学問をまたいでいる」
という意味です。
近年、社会の情報化や学問の発展により、
既存の【数学】や【生物学】といったような単一の学問の中には収まりきらないような研究や開発が、
世界的に求められるようになりました。
例えば日本語を自動で英語に翻訳するシステムを作りたい場合、
英語に関する【言語学】的な知識と、プログラミングに関する【コンピューター科学】的な知識を
混ぜ合わせる必要があるかと思います。
他にも、微生物を使った新しいエネルギー生産方法を研究する場合は、
微生物に関する【生物学】とエネルギーに関する【エネルギー科学】とを混ぜ合わせる必要があるでしょう。
これはほんの一例で、学際的な領域にあたる研究分野は山ほどあります。
日本の大学では「総合○○学部」や「○○教養学部」といった名前がついている学部には
学際的な勉強・研究が出来る制度や設備が整っていたりします。
もし、
「複数の好きな分野を組み合わせて、新しいものを生み出したい」
や、
「好きな学問はあるけど、それだけではやっていける自信がない」
と思っている方は、学際的な取り組みを行っている学部や学科について調べてみると
将来への展望が開けてくるかもしれません。