9月。受験生が苦手分野に向き合って克服するには、これより後では手遅れになるかもしれません。
「模試に出るといつも解けないんだよな~」と思っているまま放っておいている分野、ありませんか?
苦手分野を克服するための第一歩は、まず「○日までに克服するぞ!」と心に誓うことです。
いままでのペース・やり方でその分野が苦手になってしまっている以上、
同じように勉強をしていても恐らく克服できないでしょう。
しっかり苦手と向きあい、原因を突き止め、集中的に克服を目指して勉強することで
ようやく苦手だった分野でも得点できるようになります。
具体的な苦手を克服する勉強方法ですが、まず意識すべきは、教科書や解説の文章の“読み方”です。
苦手が生まれているとき、おそらく文章のどこかを無意識で見落として読んでる部分があるのではないでしょうか。
「理論が長々と書いてあるけど、理解はしないまま読んじゃおう」
「解説を理解できないから、丸暗記だけして、分かったことにしよう」
「いまいち納得は出来てないけど、次の範囲の勉強に移ろう」
無意識にこのような心理が働いて読み飛ばしてしまっていた部分に、徹底的に向き合うようになりましょう。
教科書や問題集の文章は、基礎知識があれば必ず理解できるように書いてあるはずです。
「いま自分は読み飛ばしていないか」「楽な方へ逃げようとしていないか」ということを意識し、
今まで「分かってなかった」のが「分かる」状態へなることを目指すようにしてください。
そうした勉強を経て、理屈や仕組みを理解できたなら、あとは反復練習です。
苦手な範囲の問題やその類題を、何日もかけて定着するまで解くようにしましょう。
十分な問題数が確保できないと思ったなら、同じ問題でもいいので何回も解くようにしましょう。
人間、いちど解けるようになったと思っても、一日経つだけで解けなくなったりするものです。
いま苦手になっている分野は、もしかしたらあなたの脳にとって、
すんなりとは入っていかない種類の事柄なのかもしれません。
そうなると、人より多くの反復が必要なのも仕方ありませんね。
よく読んで、理解して、反復すれば、きっと苦手は克服できるはずです。
苦手を放っておくと、受験日本番に
「あぁ…この問題出ちゃった…。ずっと苦手って分かってたのに…」
と後悔することになります。
10月以降、過去問演習などに十分な時間をかけられるよう
9月のうちに、苦手に向き合って克服しておきましょう!