「字をキレイに書くのが苦手」「筆記のクセのせいで点数が下がってる」
こういったお悩みを持つ生徒さんのために、今回は各教科の筆記上の注意点を挙げていきます。
【数学】
数学の記述問題では、大きな空欄に自由に解答を書きます。
マス目や罫線が無い分、無計画に書き始めると落書きのようになって訳が分からなくなります。
まず解答を書き始める前に「ここは解答に使って、ここは計算スペースに使おう」といったような計画を立てましょう。
そして、各行の頭を揃えたり、必要に応じて段落を開けたりして
罫線が無いなりに見やすくなるように工夫しましょう。
数学の解答では字の大きさが不ぞろいになりがちです。
字の大きさはそろえましょう。
混同しやすい文字にも注意が要ります。
「zと2」「qと9」「lと1」「nとh」「aとα」など、解答中に自分で見間違えてしまうと大失点につながります。
筆記体などを用いて混同しないようにしましょう。
【英語】
英語ではアルファベットの書き方が悪いと「スペルが間違ってる」と思われてバツになってしまいます。
特に多いのは小文字の「aとu」です。
aは上の部分をくっつけ、uは空ける。このことを心がけ、解き終わったら見直しもしましょう。
「rとv」の見分けがつかなかったり、「bとd」「pとq」が逆だったりといううっかりミスも起こります。
自分が間違えがちな文字は覚えておいて、本番中も意識しましょう。
また、正確な筆記体でない英語の“繋げ字”はとてつもなく読みにくいものです。
繋げ字のクセがある方は、意識して直していきましょう。
英語特有のルールにも注意が必要です。
・文の頭文字、人名や地名の頭文字を大文字にする
・文末は「.」「!」「?」でおわる。
・話し言葉を表すカッコには“”(クオーテーション)を用いる
などは、何も考えずともそうするように体に覚えこませましょう。
【国語】
国語は唯一、縦書きで解答を書く教科です。
そのため、右利きの場合ペンを持った手の腹の汗で右の列の字がにじみやすいです。
手汗をかきやすい方はハンカチなどを用意して、こまめに手を拭くようにしましょう。
また、消しゴムを使う際に、縦方向に一気に消すことがあるかと思いますが、
このとき消しゴム表面が黒く汚れていると、その汚れが紙に写ってしまうことがあります。
テストが始まる前に表面をある程度こすって綺麗にして、
テスト中も汚れてきたら机などをこすって掃除するようにしましょう。
また、記述量が多く、数学のようには明確な答えが出ない教科の特性もありますので、
字が汚い方は特に採点者に「読みにくいなぁ…」と思われ、印象が悪くなります。
それで実際に点数に影響が出るかはわかりませんが、
なるべくキレイに、縦に並んだ文字の中心線をそろえるように意識しましょう。
【全般】
鉛筆やシャープペンの芯ですが、なるべく消しゴムで消しやすいものを選ぶといいと思います。
Hなどの薄い芯は色が薄い分消えやすい一方、芯が硬いため筆圧の高い方は用紙に溝が出来てしまい、
逆に消えにくくなります。
色の濃い芯では、芯が柔らかいため筆圧が弱く済みますが、芯から削れた粉が用紙を汚しがちです。
ご自身の筆圧や字の特徴に合わせて、芯の濃さや太さを自分に合うものを探していきましょう!