「you」には、日本語の「あなた」には見られない使われ方があります。
それが「一般論のyou」というものです。
(例)公園の看板に以下のようなメッセージが書いてあるとします。
You can't throw garbage away here.(ここでゴミを捨ててはいけません。)
この文頭の「You」が一般論の「you」です。
通常、こういった「you」は「あなた」や「あなたたち」と訳す必要はありません。
なぜかというと、上の例文の場合、メッセージは公園の利用者すべてに向けられていると明らかなので、
わざわざ「あなたは~」と訳すのは逆に違和感が出るのです。
他にも以下のような使われ方がします。
(例)
・You can't judge a person by their appearance.(人は見た目では判断できないものだ)
・You can drink alcohol after your twentieth birthday in the country.(その国では二十歳の誕生日からお酒を飲めます。)
・If you turn right, you'll see the station.(右に曲がればその駅が見えます。)
これらの「you」はいずれも「あなた」と訳さない場合が多いです。
一般的に言えること、つまり「普通はこうだよね」ということを言うために「you」を使っているだけです。
日本語の「あなた」「あなたたち」はあまりこういう使い方をしないので、慣れないと分かりづらいかもしれませんね。
英作文などでも、この「一般論のyou」を使う場面は多々あります。
具体的な対象を指す「you」なのか一般論の「you」なのか、注意して見てみると違いが分かってくると思いますよ♪