ADHD傾向のある子は、期限までに宿題を終わらせるのがとても苦手なことが多いです。
これはADHDの特徴である
・スケジュール管理が苦手
・注意が逸れる
・気持ちのコントロールが苦手
といった面によるものかと思われます。
親御さんとしても「生まれ持ったものだからしょうがないのかもしれないけど…」とは思いつつ、
何度言っても宿題に手をつけない姿がもどかしい、
下がっている成績を何とかしたい、お子さんの将来に対して不安が募る……。
「できるならしてほしい」と思ってるのではないでしょうか。
お子さんが宿題を出来るようになるために、親御さんが出来る手伝いとして3つ考えられます。
①スケジュール管理を代わりにする
本人では宿題と提出期限の把握が難しい場合、それを親御さんが肩代わりしてあげるといいでしょう。
お子さんに「これから宿題をこっちで管理するから、毎日出された宿題を教えて」と言い、
親御さんが「今日の19:00~はこれ!」「明日の19:00~はこれ!」と決めてあげます。
お子さんとしても、出来るなら宿題を終わらせたいと思っているはずです。
その気持ちがあるなら、誰か他の人に管理してもらった方がお子さんも楽だと思います。
②注意が逸れないよう視線を送る
ADHD傾向がある子は一旦宿題に手を付けてもすぐ別のことに気が逸れてしまいます。
これを防ぐために、リビングなど親御さんの目の届くところで①で決まった時間に勉強させると
集中が保ちやすいと思います。
③宿題の成果を実感させる
ADHD傾向のある子は、成果が実感できることが分かるようになるとやる気が湧いてくるものです。
「宿題のおかげで点数が上がった」
「頑張った分、達成感を得られた」
「問題が解けるようになり、褒められた」
こういった成果に気づかせて実感させてあげることで、
徐々にお子さんのなかで宿題が「したいもの」に変っていくことが期待できます。
①~③をすべて毎日しようとすると親御さんの方も大変な労力になると思います。
ですので、お子さんと足並みをそろえるように少しずつ実践していくと
宿題の提出状況に改善が見られるかもしれません。