頭のいい人が勉強している様子を見ていると、ある特徴に気づくことがあります。
それは、勉強中にちょくちょく教材から目を離している時間があるということです。
これは、なにも一息ついて休憩しているわけでも、よそ見しているわけでもありません。
よく見ると口元がかすかに動いていたり、手で空中に何かを書いているようなしぐさが見られます。
実はこれは、教材から目を離しつつ、自分の頭の中だけで知識を確認しているんです。
教材を読んで覚えたと思っていることでも、目を離してみると思い出せなかったりするものです。
「すぐさっき読んだはずなのに!なんで出てこないの!?」と思いますが、記憶とはそういうモノです。
そのため、いちど目を離して頭の中で確認することが重要なんです。
教材に頼らなくても、書いてあったことを頭の中で再現できるか確かめるとともに、
その思い出す過程で記憶が強固になります。
記憶だけじゃなく論理的思考も、紙とペンを使わず頭だけで進めることで強くなります。
ちゃんと勉強はしているのになかなか伸びない子は、
勉強の初めから終わりまでずっと教材に顔を突き合わせていることがあります。
目の前の教材を読み、分かった・覚えたと思っているのかもしれませんが、
実際には頭に定着しておらず、教材を閉じたときから忘れていってしまっているのでしょう。
・“そら”で暗唱できる。
・頭の中で再現できる
・なにも見ずとも列挙できる
・論理の流れを言語化できる
これらは、教材から目を離して自分でチェックできることです。
そして、チェックするたびに記憶・理解が強くなります。
勉強中、なにか「覚えた」「理解した」と思ったときには、
いちど教材から目を離して、頭の中で再現できるかどうか試すことを
習慣にしてみてくださいね。