理科の授業には、教室で黒板を見て話を聞くような授業だけでなく、
理科室で器具を用いて行う“実験”もあります。
個人ではなかなか出来ないような実験を先生のもとで出来るので、これはとても貴重な体験です。
ただ、実験の授業にやりがいを感じられていない生徒が多いのも事実です。
「何をやっているのか分からないまま終わってしまう」
「友達とこそこそ喋って過ごしてしまう」
「班のリーダーだけに任せてしまう」
こんな方も多いのではないでしょうか。
これはとてももったいないことです。
実験で得た知識・経験は、教科書で読むよりも強く印象に残ります。
たとえば入試本番で実験の問題が出たときに、実験をちゃんとやった生徒は、
記憶を思い返すだけで答えが分かったりもします。
また、ふだん紙の上だけで認識していることを実際に実験してみることで、
学校で勉強していることはちゃんと現実に使えることなんだ、と強く印象づきます。
教科書を使った勉強だけでは、ついその内容を「テストのためのもの」と思ってしまいがちなので、
それが現実と結びついていることが実感できる機会はとても重要なものでしょう。
実験にちゃんとついていき、やりがいを持って取り組めるように、
実験の授業のポイントをお伝えします。
まず大事なのは、
①実験の目的を把握する
ことです。
「なにを明らかにするための実験なのか」が分かれば、全体的な方向性も把握しやすくなります。
そのことで、ひとつひとつの器具や工程にどのような意味があるか分かりやすくなります。
そして実験の結果については
②差異に注目する
ことが大事です。
器具や工程にどのような違いがあるか、
実験の前後で何が変わったか、2つの対象にどういう違いが出たか、
こういった差異こそ重要なポイントです。
最後に、心意気として
③積極的に参加する
ことが一番大事です。
たいてい班で実験を進めていくことになりますが、消極的な態度で参加すると
分からないまま他のメンバーが進めてしまうことになります。
ちゃんと班の中で役割を持って、分からないことは教えてもらいつつ
メンバーと揃って進んでいきましょう。
☆ ☆ ☆
実験は、ちゃんと取り組めばとても面白いものです。
せっかくの授業時間。消極的に取り組んで「退屈…」と思うのではなくて、
積極的に取り組んで楽しみましょう!