「国語って何を勉強したらいいのか分からない…
とりあえず漢字をちゃんと勉強しよう!」
そう思ったとき、【漢字だけ】を覚えるのはもったいないです。
漢字の勉強は漢字問題を解くためだけのものではありません。
それを通して【語彙力】をつけることが重要です。
漢字の勉強をすると、いろんな“熟語”に出会います。
たとえば、
「薄」という漢字を初めて練習するとき、
漢字ドリルなどでは「簿記」や「希薄」という“熟語”の形で書くことが多いです。
(テストでも熟語ごと問われます。)
このとき、「簿」の漢字を書けるようになるのだけではもったいないです。
「簿記」「希薄」、それぞれの意味まで覚えてしまうと
それが語彙力・国語力にも通じます。
簿記 … 会社などのお金の出入りを記録・計算する方法
希薄 … 物事に対する気持ちや意欲が乏しい。液体や気体の濃度が薄いこと
また、意味も一緒に覚えることで、漢字それ自体も覚えやすくなり、勘違いも減ります。
たとえば、
「ボキって、『簿記』だっけ?『簿紀』だっけ?」と悩んだ時に、
「お金の記録・計算に関係することだから…、記録の『記』の方だろう!」
と検討がつくのです。
もし
「キハクのハクって、『博』『薄』どっち?」
と悩んだとしても、答えるべき熟語の意味さえ分かっていれば
迷わず正しいほうを選べるようになります。
☆ ☆ ☆
一見、漢字ドリルというのはただ手を動かすだけの簡単なものに思えます。
それでついつい、単なる“作業”のようにこなしてしまっていませんか?
それでは生きた漢字力はつきません。
漢字の勉強中に知らない熟語に出会ったときは、
「語彙力を増やす絶好のチャンス!」と思って
意味も合わせて覚えるようにしてくださいね♪