定期テストと実力テストは、それぞれ範囲の広さが違います。
定期テストは、中間ならその学期のテスト期間までに習った内容のみが出題されます。
一方実力テストは、前学年も含めてこれまで習ってきたことすべてが範囲となります。
実力テストは全範囲が出題されるという点で、
「より入試に近く、ポテンシャルが現れやすい」
と言われることもあります。
たしかに前の範囲の問題もしっかり解けるというのは、力がある証拠と言えますね。
では定期テストのほうは入試に近くないから力を抜いてもいいのかというと
決してそうではありません。
定期テストには定期テストの役割があるんです。
というのも、定期テストでは【決まった狭い範囲】を【テスト期間に集中的に】学習します。
だれでもテスト期間は普段より勉強時間が増えるものでしょう。
このときにテスト範囲の内容に一度しっかり向き合うことが大事なんです。
一度ちゃんと勉強して身についたことは、時間が経って一度忘れたとしても
すこし復習すればすぐに思い出し、使いこなせるようになります。
これは、自転車の練習と似ています。
一度も乗れていた時期がない人は、急に乗れと言われても出来ませんが、
乗れてた時期がある人は、しばらく乗っていなかったとしても
すぐに乗りこなせるようになります。
受験生になり入試が近づいてくると、
これまで習ったすべての範囲について振り返り勉強しなおさなければいけません。
このとき、定期テストで一回でもちゃんと向き合ったことがあるひとなら、
教材を見て問題を少し解けば、少なくともその当時のレベルまではすぐに戻ることが出来ます。
定期テストで手を抜き、一度も理解せずに受験生になってしまった場合、
またイチから勉強を始めないといけないのです。
定期テスト、実力テストは学力アップに不可欠な両輪です!
どちらも軽視することなく、自分の成長の機会だと思って全力で取り組みましょう!