マルチタスクとは、複数の作業を同時にこなすことです。
たとえば部下数人に指示をだして複数のプロジェクトを同時に管理したり
デスク上で複数の作業を並行して進めたりすることです。
こう聞くとなんだかとても“仕事ができそう”という感じがしてカッコいいですね。
さて、勉強に関してもいくつかマルチタスク的なものがあります。
たとえば、授業を聞きながらノートを取る、というのは立派なマルチタスクですね。
他にも、
・テスト中に解答を書き進めながら、残りの試験時間について検討する
・提出期間のうちに、複数の宿題をそれぞれ少しずつ同時に進める
・電車に揺られながら、イヤホンで英語のリスニング音声を聞く
といったものもそうです。
学校の勉強を要領よく進める上でもマルチタスクは役に立ちそうですね。
では、とにかく何でもかんでもマルチタスクすればいいのかと言えば、そうではありません。
勉強では、マルチタスクの逆、シングルタスク(一つのことに集中すること)もかなり重要です。
たとえば、数学のわからない問題についてぐっと考えたり、
納得いくまで英語の単語帳に向き合ったり、
文章を深く深く読み込んだりなど、
これらの本当に力をつけるための勉強は、マルチタスクでは到底こなせないものです。
このときには、一つのことに集中するシングルタスクの練度が試されます。
マルチタスクとシングルタスク。それぞれ偏ることなく、使いどころを見極めることが大事です。
この機会に、普段の勉強をマルチタスク・シングルタスクのどちらで進めるべきか、
見直してみてください。