1. 読字障害(ディスレクシア)
読字障害の子は、文字を読むときに音と文字の対応づけが難しかったり、文章を読むと極端に疲れたりします。
努力不足ではなく、脳の処理の仕方が異なるためです。
効果的な学習法
・音声教材の活用
教科書の読み上げアプリや音声データを使うことで、読む負担を減らし、内容理解に集中できる。
・読み上げと同時に文字を追う練習
音声を聞きながら文字を目で追うことで、音と文字の対応が少しずつ強化される。
・フォントや行間の調整
UDフォントや行間を広げたプリントは読みやすさが大きく変わる。
・短い文章から段階的に
長文は負担が大きいので、短い文→段落→文章へとステップを踏む。
・内容理解は別の方法で確認
読めなくても理解できていることは多い。口頭で答える、絵で説明するなど、読み以外の方法で理解を評価する。
2. 書字障害(ディスグラフィア)
書字障害の子は、文字を書くときに形が崩れたり、書くスピードが極端に遅かったりします。手先の動きや視覚認知の特性が影響しているため、書くこと自体が大きな負担になります。
効果的な学習法
・タブレットやキーボード入力を活用
書く負担を減らすことで、学習内容に集中できる。
・マス目を大きくする・ガイド線を使う
文字の位置がわかりやすくなり、形が安定しやすい。
・書く量を減らす工夫
ノートまとめを減らし、穴埋めプリントや選択式問題を使う。
・手本を近くに置く
見本を見ながら書くことで、視覚的な負担が軽減される。
・書く以外の表現方法を認める
口頭説明、図解、写真など、書字以外の方法で学習成果を示せるようにする。
3. 算数障害(ディスカリキュリア)
算数障害の子は、数の概念がつかみにくかったり、計算手順を覚えにくかったりします。抽象的な数字の扱いが難しいため、具体物を使った学習が効果的です。
効果的な学習法
・具体物を使って数を理解する
ブロック、コイン、数直線などを使い、数字を“目に見える形”にする。
・手順を視覚化する
計算の流れを図や色分けで示すと理解しやすい。
・暗算を強制しない
指を使う、表を使う、計算機を使うなど、負担を減らす方法を認める。
・問題文の読みをサポート
読字障害を併発している場合、問題文の読み上げが有効。
・ステップを細かく分ける
例:繰り上がりの足し算 → 10のまとまりを作る → 計算する、など段階的に。
LDのお子さんの学習で大切なのは、「苦手を責めない」「得意な認知を活かす」「負担を減らす」という3つの視点です。
読み・書き・計算のどれに困難があっても、適切な工夫を取り入れることで理解は確実に深まります。