地震大国の日本。
世界で発生しているマグニチュード6以上の地震のおよそ2割は
日本周辺で発生しています。
もう10年が経ちましたが、2011年3月の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では、
ものすごく大きな津波が押し寄せ、たくさんの尊い命が失われました。
一日も早い復興をお祈りします。
よく、地震が発生した時に、ニュースで、
・・・この地震による津波の心配はありません。
と放送されますね。
地震が発生すると、全国各地の気象台はすぐに地震計の記録を読み取り、
気象庁の津波予報中枢にデータを転送します。
これらのデータからコンピュータで、震源の位置、深さ、規模の大きさ(=マグニチュード)を割り出し、
津波が起きるかどうかを判定します。
学校のテストにもよく出る
「地震はなぜ起きるのか?簡単に説明しなさい。」
と言われたら、「プレートがずれるから」では、一部の地震しか説明ができていませんから、
地球の地殻変動や断層が動くことによって、地震が発生する。
と解答すればOKです。
[地震の際に津波が起こる仕組み]
高校物理の「波動」の単元で学びます。
地震により、断層が上下に動くと大きな津波になる。
左右に動いても大きな津波にはならない。
それはなぜかと言うと、
津波は、海底が隆起したり沈降したりして起きる波によって生じるから
なのです。
しかし、海はとてつもなく広いですね。
海底がいくらか変動したからといって、なぜ、あんな高波が襲ってくるのでしょう?
高校物理の出番です!
波の速さは、波長が水深よりも長いと、深さの平方根に比例する。
式は、
(深さ×重力加速度g)の平方根
例えば、水深4000メートルなら、波の速さは、秒速200メートル。
わかりやすく時速に換算すると、720キロメートルです。
新幹線よりも速く、リニアよりも速く、飛行機と同じ速さです。
特に、外が広く、奥が細い湾に波が入ると、
岸からの反射波
と重なり合って高波になるのです。
高校物理、しっかりおさえましょう。