溶岩中の二酸化ケイ素SiO2の比率の違いにより、溶岩の粘性が変わることは
高校地学で学びますが、ではなぜ、二酸化ケイ素を多く含むほど、
粘性が高くなるのでしょう?
ここからは、高校化学になりますから、化学を学んでいる人は、しっかりおさえてくださいね。
ケイ素Siと酸素O2は、単結合で、四面体の形です。
このケイ素と酸素の共有結合が非常に強力なため、粘性が高くなります。
二酸化ケイ素、つまり、石英は、日常生活でよく見かけるのは、純粋な透明ガラスです。
ガラスは、広範囲の高温で粘ったままの性質を持ちます。
具体的には、ガラス工場で高温にしたガラスを、あめ細工のように加工していますね。
それに比べて、溶鉱炉から取り出した鉄は、トウトウと流れています。
さらには、温度と水分の含有量も関係します。
溶岩の温度が高いほど、また、水分が多いほど、粘性が低くなります。
溶岩は、地球内部のマグマが噴き出したのに、
場所により温度や組成が違うのは、なぜでしょう?
それは、
地下1~10キロメートルのマグマ溜まりで変化するからなのです。