テレビや映画を観ていると、扇風機の羽根や車の車輪が、
進む方向とは逆転して見える時がたまにあります。
なぜでしょう?
目が悪くなった?目の錯覚?
これは簡単に言うと、テレビや映画の画面を出す光の点滅の時間のせいです。
逆に言うと、テレビや映画を画面に出すのに光を使わなければ、
逆転して見えないというわけです。
しかし現実に、光でないとモノは明るく映りませんから、仕方のない現象なのです。
扇風機の羽根や車の車輪は、放射状に並んでいますね。
例えば映画なら、1秒間に24コマの画像を送ります。
テレビなら、1秒間に30枚の画像を送っています。
1つの画面から次の画面に変わる間に、幅が隣の幅の位置にぴったり移動していれば、止まって見えます。
扇風機なら、羽根がちょうど隣の位置に移動すると止まって見えます。
それより早く回っていると正しい方向に回っているように見えます。
しかし、隣の位置に移動するところまではいかない、つまり、遅いと逆回転して見えるのです。
これは「ストロボ効果(ワゴンホイール効果)」と呼ばれるものです。
頭の中で想像するのは難しいですが、扇風機やタイヤを描いて回転させてみましょう。