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家庭教師のマナベスト 京都府 スタッフブログ

【高校生】数学は「覚える」?
~理解を大切に~

2022/10/14

数学の勉強法に関する言説に

「数学は、問題に対する解法を覚えれば解けるようになる」

というものがあります。



この言説は、受験業界ではかなり前から言われてきたことで、

内容を要約すると、


「受験の範囲では、数学の解法は各単元につき数パターンしか無いので、

それらを覚え、

目の前の問題に対して、適用したり、組み合わせたりすれば、

どんな人でも多くの問題は解けるようになる」


と、おおむねこういったものかと思います。




一般に、「数学は考える教科」というイメージを持っている方が多いと思います。

たからこそ、「自分の頭は数学に向いてない」と

数学を諦めてしまう方が多いのも現実です。

そこへいくと、

「数学は暗記で解けるようになる」

というこの言説は、「向いてない」と諦めかけてる方にとっての

希望の光でもあったかと思います。




では、この言説にどれほど妥当性があるかというと、

“半々”、というところではないかと思います。




たしかに、高校数学には、覚えないとどうしようもないことがたくさんあります。


そもそも、高校数学とはいえ、それを人類で最初に発見・理論化したのは、

当時、最高の頭脳を持っていた数学者です。


ですので、彼らが発見したことをあらかじめ学ぶことなく

始めて見る問題に対して1から理論を組み上げ、解答までたどり着くことは

よっぽどの天才でないと難しいでしょう。




では逆に、暗記のみで受験数学を乗り切れるかというと、

それもまた難しいと思います。

受験の範囲に限ったとしても、やはり数学は「考える教科」です。

最初に、暗記数学に関する言説を


「解法を覚え、

目の前の問題に対して、適用したり、組み合わせたりすれば、

どんな人でも~」


と要約したかと思いますが、

この、「目の前の問題に対して、適用したり、組み合わせたりすれば」というところに、

どうしても考える力が必要になってきます。



なぜなら、「解法」は各単元につき数パターンしかないかもしれませんが、

「出題の仕方」は、いくらでも工夫する余地があるからです。

教科書傍用問題集と同じような出題だったら、解法の暗記のみでいけるかもしれませんが、

始めて見るような形の出題をされた時には、その場で考え、自分なりのアプローチをしなくてはいけません。




そして、その場で考え、自分なりのアプローチを出来るようになるには、

それまでの学習でたくさんの「考える経験」を積むことが必要です。

分からない問題に対してグ~っと悩み、それでも分からないなら解答を見て、

時間をかけてひとつひとつ理解していき、解法にいたる思考回路を自分の中に構築しないといけません。




そのような経験をたくさん積んでいくなかで、

考えるスキルや体力がつくとも思います。

そして、始めて見る問題に対しても手を付けることができるようになるかと思います。