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家庭教師のマナベスト 京都府 スタッフブログ

【理科・物理】
ドップラー効果ってなに?

2022/10/28

突然ですが、ご自宅でまったりしているときに

家の前を、救急車がサイレンを鳴らしながら通過していく様子を思い浮かべてみてください。



サイレンは「……ピーポー ピーポー……」と、近づくにつれ音量を増し、

離れていくにつれ小さくなっていくかと思います。



そして、音の“高さ(音程)”についてはどうでしょう。

救急車が近づいてくるうちは高い音が、

自宅前を通過して、遠ざかっていく時には低い音が鳴っているような気がしませんか?




これはもちろん、救急車が、あなたの家の前を通った時に

ワザと低い音のサイレンに切り替えてるわけではありません。

救急車はずっと同じ音程でサイレンを鳴らしています。



ではなぜサイレンの音が高くなったり低くなったりして聞こえるのかでしょうか。

実はこれは“ドップラー効果”という物理現象によるものです。




前提として、“音”は振動が空気を通して伝わったものです。

この時、振動は“波”の形をとって伝わります(「~」←例えばこんな形でしょうか)。

有名な「周波数」という言葉は、この波が1秒間に何回繰り返されるかを表したものです。


そして、周波数が高ければ高い音、低ければ低い音が伝わります。




ドップラー効果は、音の発信源(もしくは音を聞いてる人)が

“速度”を持って移動しているときに起きる現象です。


音の発信源が速度をもって聞いてる人に近づいているとき、

音の波がキュッと詰まったようになり、周波数が上がり、

音が高く聞こえます。


逆に発信源が離れていってるとき、

音の波がだら~んと伸びたようになり、周波数が下がり、

音が低く聞こえます。


救急車のサイレンの音程が変わって聞こえるのは

このような物理効果によるものなんです。




ドップラー効果は、サイレンで感じられるだけでなく、

うまくその性質を使えばさまざまなことに応用することができます。

たとえば天気予報などで、遠くの雨粒を含む風が

「近づいているか」「遠ざかっているか」

といったことを調べるのに、このドップラー効果は使われています。




目に見えない“音”の世界も、波の形に注目してみると

面白い性質が見つかったり、世の中に役立てたりできます。

こういうのが物理の楽しいところですね!