北欧など高緯度地域では、冬季、24時間一日中太陽が昇らない「極夜」という時期があります。
地球の軸が傾いているため、高緯度だと自転のどのタイミングでも太陽光が当たらなくなるんですね。
日本人が数日間、観光に行くだけなら極夜も珍しくていいでしょう。
しかし、実は当地に住んでいる人にとっては、極夜は「冬季うつ」の原因となる厳しい環境なんです。
人間は陽に当たらないと精神をきたします。
これは、精神状態を安定させるホルモンの一つが太陽光に当たることで分泌されるからです。
このホルモンがなくなったら、もし元々「悩みも心配事も一切ない」という人がいたとしても
やがて精神に不調がおとずれることは免れないでしょう。
小学生~高校生でも鬱(うつ)状態になりえます。
思春期ならではの悩みがきっかけになったり鬱を加速させることもあるでしょう。
そして、日照時間の短い冬は「冬季うつ」になる人が増えます。
冬場こそ、窓を開けて朝日を浴びたり、天気のいい日は積極的に外に出たりして
十分な日光を浴びるようにしてくださいね!