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家庭教師のマナベスト 京都府 スタッフブログ

勉強と
コストパフォーマンス

2024/02/23


コストパフォーマンスという言葉を聞いたことがあるかと思います。

もともとはビジネスなどで使われる用語で

「コスト(cost)あたりのパフォーマンス(成果)」

=つまり、より少ない支出で、多くの成果を生むような投資のことです。



そこから転じて、昨今では日常生活でも「コスパ」という言葉が使われるようになりました。

たとえば、家電量販店で

「このパソコンは高価だけど、その性能を考えると、絶対にコスパが良いと思うよ。」

というように言ったりします。

また、金銭的なコストだけでなく、かかった努力や労力にも使われるようになりました。

「このテストにはあまりに難しすぎる問題も含まれるから、満点を狙って勉強するのはコスパが悪い」

というふうにです。






また、昨今よく聞く主張として、

「勉強」自体のコスパについてのものがあります。



たとえば、みなさんが100時間の使いかたを考えるとして、

時給が1000円のアルバイトで100時間を使うとすると、

1000×100 = 10万円 稼ぐことが出来ます。


一方、100時間を勉強に費やしたとしても、手元に金銭は残りません。


つまり、この時点では勉強のコスパは良くないことになりす。





ただ、勉強を頑張った結果、いい大学に入れたり資格を取れたりして

時給が1000円よりずっと高い仕事に就けるようになった場合はどうでしょう。


時給が2000円なら10万円を50時間で稼げるようになるし、3000円なら33時間で稼げるようになります。


こうした先のことまで考えると、勉強はとても【コスパが良い】行為ということになりますね。






      ☆      ☆      ☆






ところで、生きているとコスパだけでは割り切れないこともありますね。

人間は、効率を良くするためだけに生きているわけではありません。


「人間」と一言に言っても、個性も環境もバラバラです。

お金が好きな人もいれば、のんびりするのが好きな人もいます。他人に理解されない楽しみもあります。


個人がその人の基準でパフォーマンスを追い求め、そのコストを支払うのは結構ですが、

社会にとってのパフォーマンスと、そのためのコストとなると難しい話です。

だれかが得をする世の中は、誰がが損をする世の中かもしれませんし

すべての人が全く同じだけの富を得る世の中は

能力や個性が発揮されなかったり、うまく回らなかったりするかもしれません。


社会・人類はどう進んでいくべきか。これは、つまるところ【答えのない問い】でしょう。


だからこそ、誰も他人に「こういう風に生きるのが正しい!」とは断言できないし、

各人が自由をもって自分の人生を選択できるべきです。



ただ、一方で「自由」と言われると困ってしまうもので、

特に若いうちは、自分が何をすべきか、また、自分はなんのために○○をすべきか、

分からないし、悩まされます。

みなさんも「自分は何のために勉強するんだろう…」と悩んだことがあるのではないでしょうか。






歴史上の多くの人が、このような問題について考えてきました。

そして、その形跡として学問や文化がある、という面もあります。

みなさんは学校の勉強を通して、その形跡の一部をなぞっています。



勉強はたしかに分かりやすく“コスパ”がいい行為です。

ですが、パッと見で分かるくらいの“コスパ思考”から抜け出し、

自分特有の【基準】をもつための訓練にもなるかと思います。




少し長い話になりましたが、

・勉強は将来にわたってのコスパがいい

・勉強は安易なコスパ思考から抜け出すための訓練になる

というお話しでした。



みなさんも“コスパ”について考えてみてくださいね♪