高校の日本史の全国模試に出題された問題。
平安時代の藤原道長、頼通による摂関政治の欠点や不利を、2点述べなさい。
この問題は、すごいですね。
もはや、社会の勉強はただ覚えるだけ、などと思っていては、とても解けない問題ですね。
なかなか、だれも気づかないところを突いてきますね。
摂関政治の欠点?不利?
あります!
摂関政治とは、そもそも、
自分の娘を天皇の妃にして、その子どもを天皇にすることから始まりますね。
ここまでは教科書、学校の先生から教わりますね。
しかし、ここから先は、学んだことを基にして自分で考えるのです。
・・・と言うことは?
そうです!
1.自分に娘ができない場合
は、天皇の妃にすることができません。
さらには?
2.その子どもが男の子(皇子)でない場合
は、天皇にできません。
それなら女帝でもよいのでは?と考えたみなさん!
女帝ではその一代限りになってしまい、権力が長く続きません。
なかなかに面白く、しかし、難問ですね!
実は、せっかく天皇の妃になった藤原頼通の娘には、残念ながら皇子が誕生しませんでした。
そのため、摂関政治は衰退したのです。
こんな歴史を知っているから、のちの権力者たちは、同じミスをしなかったのです。
歴史に学べ!
ですね。